君と出会った記念日。


ゆう君の手を離し、
テーブルに向かった。

「座って?」

「あ、うん…。」

なんだかどぎまぎ。

「夕貴にはさ、色々あったんだよ。
 私にも教えてくれない何かが、
 夕貴を苦しめてる。」

寂しそうに、眉を下げて、
小さく笑った夏希ちゃん。

「それが、アイツの性格にも
 繋がったんだと思うし、
 今の悪夢にも繋がったんだと思う。」