君と出会った記念日。


「うるさいって。」

「へへ、ご飯だけ作って帰るね?」

「ん…、悪い。いつも…。」

「ばーか。幼馴染なんだから当然でしょ。
 あんたには…。」

いつもみたいにテンポ良く続けられる
二人の会話が止まった。

夏希ちゃんは、
少しだけ寂しそうに笑っていた。

ゆう君には?
ゆう君には…何?

「…あぁ、いいよ。帰れ帰れー。」

ゆう君が適当に続ける。