そっか…初恋の子が…

「冬真くん!もっかい、笑って!」


この子なんだ…

「はっ?!」




俺は意味不信な綾瀬を睨む。



「ははっ、いつもの冬真くんだ。」


二回目の恋じゃないじゃん。



「なにがだし。」









「じゃ、私…ちゃんと聖と話してくる!」

綾瀬が笑顔になってよかった。


だけど、聖という名前だけは聞きたくなかった。






ガシッと…俺は綾瀬の肩をつかみ

自分の方へ寄せ…

「やっぱり、もう一つ聞くことあった。」



…聖ってきくと、どうしても俺は止まらなくなる。





ちゃんと、話きいたしね…


少しくらいは………いいよね?



綾瀬の耳に息を吹きかけ……

「ん…ちょ……」


そんな甘い声を漏らす綾瀬。


「さっき、綾瀬が真っ赤だったから…言うけど…」



低い声で綾瀬の耳の近くで呟く。








「綾瀬は俺の事好きなわけ?」






「ん、な…わわわけが…」


綾瀬は顔を真っ赤にしながら口をパクパクしている。



ちょっといじめすぎたかな…?




俺は綾瀬を離す。


「だよな。悪かったな、いきなり。」


そんな顔されたら結構、
俺、期待しちゃうますけど?



「いきなりすぎるよ!」
綾瀬の顔はまだ真っ赤。



「だから、悪いって、ほら行けよ。待ってるかもよ?」


もう理性保たなくなる……

はやく、俺が狼になる前に…行ってほしい…



綾瀬は俺の部屋から出る前に

振り返り…

あっかんべー

をして、俺の部屋から出た。




俺は苦笑する。






あー…もうまじ、好き…