「…と、うまくん…」

そう言って、俺の方を向く。

ぅ…上目遣いは…


本当…可愛すぎる…


てか、俺綾瀬に自惚れすぎ…


いつからこんなんなったのか……



また目が合う。



そんな綾瀬が可愛すぎて…

キュッと

抱きしめる。







もう離したくねー……





「ごめん…俺もよくわかんね。」


俺、本当、なにしてんだろ?

今なら…『好き』って言える気がする。







でも、その気持ちはぐっとおさえる。



「なんか、綾瀬を一人にしたくないって思って…」



嘘ついちゃったし…

ま、一人にしたくないのは嘘じゃないか。







「…ありがと…」


「ね…?一つ聞いていいか?」

俺は一つ引っかかってることを綾瀬にきくと
綾瀬は頷く。


「あんさ…お前の母さん…亡くなったじゃんか…?その日…玄関の前でうずくまって泣いてなかったか?」


たしか…泣いてた子…

俺の初恋の子…






「たしか…泣いてた…玄関前で…」



…?!

え…じゃあ…


ちょ…まてまて…俺、落ち着け




「…それで…お前に…男の子が声かけなかったか?」


俺は焦る気持ちを抑えて、綾瀬に言う。



「ぅ、うん…」


?!…やっぱ…あの子は…

「そっか……ありがとな」


俺は綾瀬に気づかれない様に

ハニカム。