そーだ…あの小さい頃の子を思い出す。
『ほら、笑ってっ』
その子は
黒髪で目は茶色が少しかかった黒。
笑うと右にエクボがでるんだ。
今、冬真くん笑ったとき…
エクボでたよね?そっくりすぎる…
「冬真くん!もっかい、笑って!」
「はっ?!」
冬真くんは、私をついには睨む。
「ははっ、いつもの冬真くんだ。」
「なにがだし。」
さっきのは…きっと、幻かな?
会ってみたいな…とか思うから
似てる。って思っただけか。
「じゃ、私…ちゃんと聖と話してくる!」
冬真くんは目を見開いて……
ガシッと…私の肩をつかみ
自分の方へ寄せ…
「やっぱり、もう一つ聞くことあった。」
私の耳に息を吹きかけ……
「ん…ちょ……」
「さっき、綾瀬が真っ赤だったから…言うけど…」
そんな低い声に耳をピクピクさせる私。


