「頭、くらくらしてさ。」
ははは。と笑う聖。
「ちょっ、じゃ寝てなさい。」
私は聖を押しながらリビングに入る。
「今だけ、お姉ちゃんか…」
今だけ…って…
「私は元々、お姉ちゃんだよっっ」
私はちょっと、怒鳴り気味に言う。
「冗談だっつーの。でも…俺は言ったよな?」
何を……?
…?
「俺は、女で見るって。」
ドキッと私の心臓は鳴る。
「…そか。」
ただの女と男。
ぁーー!変に意識しちゃうじゃない!
「大丈夫。俺も意識しちゃうから。」
…よまれた
私は、聖をソファに座らせる。
私は…立ったまま。