ーー翌日…
「悪い予感的中…」
俺は歩きながら呟く。
「なんかいった?」
綾瀬は俺に聞く。
「いや、先輩…悪い予感とかまじ、ないっすよ」
ニコニコ笑う聖。
そして、周りからはキャーキャーと騒ぐ女達。
てか、なんで……
俺と綾瀬と聖が一緒に登校してんだよ……
まぢ、意味分からん。
朝、いきなり
『ね!皆でいこっ!』
綾瀬が言うので
俺は内心ヒヤヒヤした。
またかよ。って…でも、どこかに嬉しい自分がいたような気がして…
でも、行く。となったらこれだもんな。
俺は、二人を置いていこうと
早歩きをするものの…
「待ってよ~」
オロオロしてついてくる綾瀬。
「先輩早すぎっす~女の子がいるんだから、少しは遅く歩いてくださいよ~」
なんか、余裕な顔でついてくる聖。
俺は聖の声にイラつく。
「だったらよ…」
俺は止まりながら言う。
「俺についてくんな。」
俺は睨む。
これならもう諦めるだろう。
「やっぱ、先輩、クールっすね!いや~ついていきたいんですよっ」
ニコニコ笑う聖。
は…?
「一緒のクラスだしね!それに、人数多いほうが、楽しいでしょっ」
イヒっと笑う綾瀬。
はぁ…こいつら見てると…
なんかおかしくなる。
てゆーか、俺、人と群がりたくないし。
でも、まぁ少しだけなら…
「わかったわかった、ついてくればいいだろ!」
2人は、ぱぁーっと笑顔を見せる。
俺…少し甘くなってるし……


