俺たちは家の近くまでくると…
「ねぇーちゃん!」
そう言いながら、綾瀬の前にいく聖。
なんか、イライラする。
「ゴメンね?もう、大丈夫だから…先、入ってて」
綾瀬は言うが
聖は動かない…
そして、俺に聞こえないようにか
聖は、綾瀬の耳に近づいてなにかを言っている。
本当にいらつく。
そして、綾瀬はなぜか聖の頭を撫でてる。
なんだしあれ。
きょうだいだからって…血はつながってないんだろ…?
ただの女と男じゃん。
しかも…ぜってーあいつは綾瀬に惚れてる。
ま、どーでもいいけど。
あいつ、顔真っ赤だし
「は、はやく、かえってこいよっ!」
それだけ言い、ガチャっと入っていってしまった。
「惚れてんだ……」
無意識に言った俺。


