俺が2人に近づくと……
俺を警戒するかのように、綾瀬を背中にかくす聖。
そして、俺を見る。
俺はは2人の前までくると
「なんですか?」
まるで、近づくなと言われてるようで
でも……
「ちょっと、こいつ借りるよ?」
そんなの、お構いなし。
俺が話したいのは綾瀬だけだから。
俺は引き剥がすかのように
綾瀬の手を掴む。
が、誰かのせいで、なぜか俺はとまる。
それは、聖だった。
「もし、舞になんかしたら許しませんからね?」
聖は鋭い目つきで言う。
「…わかってる」
そして、今、俺たちは移動している。
夕陽は俺たちを照らし
綾瀬をチラッとみると
なぜか、微笑んでいた。
心臓またバクバクしてる。
手からも心臓の音が鳴ってる。
綾瀬と手を繋いでるわけだから……
もしかしたら、聞こえてるかも……
と、いっても離すわけにはいかない。
てか、むしろこのまま……
何、変な事考えてんだ…
俺の心臓鳴り止んでくれ……
綾瀬には気づかれません様に…


