「惚れてんだ……」
ぇ??
「今、なんて?」
私には、聞こえなかった。
「はぁ……なぁ…最後にきいてもいいか?」
私は、
うん。と応えると
「俺たちって、会ったことないのかな?」
ぇ…?
「おまえんちって……ぃや…なんでもない…」
??
何か、言いかけた?
「とにかく、悪かった。」
私の頭をポンポンとなで…
「じゃ、また明日な。」
冬真くんはそのまま、家に入っていった。
…冬真くん……最後は優しく笑ってくれた…
あの冬真くんの顔……私を安心させてくれる。
『ほら、笑ってっ』
キラキラ眩しく笑う君。
優しく、私を慰めてくれた。
なぜかそれを思い出す。


