私が首をかしげると……


そのひとは我に返って

「すいません、こっちの話です。あの聖っていつ退院するんですか?」


あ、聖のお友達か……て事は一年か…



「今日だよ。」

私がそう告げると

「ありがとうございます!!じゃ!!」



私はにこっと笑い

「これからも、聖のこと仲良くしてあげてね」



その人はなぜか、頬をピンクに染め

「はいっ!!」




そして、走っていってしまった。



「??」


「ずいぶん、モテモテだこと」


え??

私がふりむくと

「鈴!!」




鈴がいた。



「べつに、もててないよ?」


はぁ…と鈴はあきれながら




「そんな鈍感だから、彼氏できないんだよ」



私はむーーーーーーっとふてくされながら

「わるーございましたぁぁーー」