看護師さんに名前を言い
部屋の番号を教えてもらう。
私が部屋の番号と
‘‘綾瀬 聖’’をみつけると…
ーーがらっ…
そこには、ベットに横たわっている聖がいた。
それにお父さんと医者の人がいた。
「舞…よかった。電話してもでないから。」
「うそっ!」
私はカバンから携帯をとり
確認してみると
お父さんから着信は10以上もきていた。
「お父さんゴメンなさぃっ!!」
お父さんは大丈夫。と言ってくれた。
私は寝ている聖の元へいく。
「聖…?」
返事はない、
だけど、息はしている。
やがて、先生が……
「今は寝ていますが、そろそろ起きると思います。」
私は先生にこう聞く。
「体に異常はないんですか?」
先生はにっこり笑い
「大丈夫ですよ。かすり傷程度でした。」
お父さんと私は安心したのか
ため息をはく。
「ん…んん~~っ」
聖は起きたのか、目をかすかに開ける。
やがて、状況を把握してきたのか
パチっと目をあける。
「俺…」
「聖?俺がわかる?」
お父さんは言う。
「ぁ、父さんじゃん。」
異常はないようだ。
「あと、ま……ねぇーちゃんか。」
??なんか、言いかけた?
「異常はないようですね、でもまだわからないので、今日は入院してください。明日には帰れますから。」
先生がいう。
「じゃ、明日は学校は休みだな。」
お父さんが聖に言った。
「え~…」聖はめんどくさそうに
「元気よさそうだね。」
私は聖を見ながらいう。
「当たり前だ、あんなんで俺は死なねーよっ」
なぜか、自信満々に言う。
「そうだね。」
「だろ?」
そんな聖に笑ってしまった。
ーー「じゃ、また明日くるね。」
「おぅっ、またな」
手をふる。


