「鈴……」
きたのは、鈴だった。
でも、なぜか鈴は息が切れていて…
私は鈴に駆け寄る。
「ま、まい…い、今すぐ病院いきなさいっ」
「ぇ……?」
私はなぜか、悪い予感がした。
鈴は苦々しい顔をし
「…だから、聖が車にひかれたんだって!」
「ぅそ……」
私は、頭がふらついてきた。
…ぅそだ……またなの…?
「今、多分、あの病院にいると思う。」
あの病院…
私はカバンを持ち、急いであの病院に向かった。
全速力で走る私。周りなんてもう見えも聞こえもしなかった。
だって、また大切な人を失うという
恐怖が襲ってくるから。
私は不幸な子ですか?
神様はまた、奪うの…?
私は病院につく。
この病院は前にもきた事がある。
お母さんがきた病院だったから。


