俺は綾瀬の事が嫌いな訳じゃない…
でも…好きでもないのに……
普通だよなこんな事…
きっと、綾瀬の事だから
友達との関係って思ってるんだろうな…
でも、ほっとけなかった。
きっと、俺のせいだから……
綾瀬がいきそうな場所へいった。
結局は屋上…
俺はドアノブに手を伸ばす……
が……
「舞……」
俺の手は止まる。
この声…
俺はこっそり、窓からみてみると…
そこには、抱きしめあっている
綾瀬と朝、綾瀬と一緒にいたやつがいた。
そうだよ…
俺なんかが心配してどうすんだよ…あいつがいるんだもんな…
どうせ俺は弱い人間だ……
でも、なぜか俺は立ち去れなく
その場に座り込み、話をしばらく聞く。
でも、まったく会話はきこえなかった。
ーーーコツ、コツ…
誰かが、上がってくる音が聞こえる。
「いた……藤堂…」
それは、いつも綾瀬の隣にいた、鈴、という奴だった。