私は冬真くんの手に自分の手を重ねる。
「…。」
「…。」
お互い黙ったまま…
でも、分かってるんだ…
お互い何が言いたいのか…
それはきっとーーーーーーー…
『好き』
なんだろう。
私達は伝えなくても分かっている。
時には言わなきゃいけない時もあるけど…
何も言わなくてもわかるってことは
心が繋がってるんだろうな~…
って思う。
私は今、まさに恋する乙女に戻っている気分。
…初恋の君に恋したのは…
笑顔がキラキラして眩しかったから。
その笑顔に最初は惹かれた。
少し話すと優しいって事もわかった。
それから何年か経ち…
君と再び会った。
きっと中学は別で知らなくて
高校生になると君の事は忘れてしまっていて…
適当に今まで生きていたからね…。
でも君と出会って…それから毎日キラキラして…
クールで冷たくて…最初はそうだった。
でも付き合ったら…
無愛想だけど…昔からの優しさは変わらない。
甘い君も初めて知った。
君に恋をして良かったって思う。


