バクバク…と早いリズムでなっている。
私より早くなっているんじゃないかって思った。
でも、さっきの言葉は耳を疑った。
だって…正直に冬真くんは話したんだもん。
いつもなら、いいや。ですませるし
前なんてクールで冷たかったし…
悪魔だなんて思ったしね…
でも冬真くんは変わった。
同時に私も変わった気がする……
よくわからないけど、冬真くんと出会ってから変わったんだーーーー…
「ぁ…」
私は寄りかかったまま思い出す。
「…?」
キョトンとしている。
私は顔をあげる。
「…冬真くんのさ、…初恋って誰?」
質問がおかしいのか
冬真くんは目を見開き少し笑っていた。
冬真くんは私の体を離す。
「…うーんとね……俺の初恋は…」
私はドキドキしながら冬真くんの言葉を待つ。
「小さい頃…だっけな?
小さい頃は泣き虫でおとなしくて、今は最高に可愛くて俺を虜にする子。」
風が一瞬、ざわっとなった。
…え…?


