この瞬間…
私が一番トキメク時ーーーーー…
すごく、胸がキュン…と苦しくなって
ドキドキする。
冬真くんも同じ気持ちなのかなぁ…?
私達は触れるか触れないかのキスをする。
もう、冬真くんがしたのか
私がしたのかなんて分からなかった。
二人で照れながらニカッと笑った。
ぁ…多分…
こういう時を…
"幸せ"っていうのかなぁ……
「冬真くん…幸せ…?」
何も知らない風は私達の髪をなびかせる。
ドキドキしながら冬真くんの言葉を待つ。
「あぁ。幸せ。」
そっか…幸せなのかぁ…
「ーーーでも…これから俺はきっと、もっと幸せになると思う。」
…なぜこんな真っ直ぐな瞳で言うのだろうか…?
昔から変わらない真っ直ぐな瞳だけ。
ちゃんと冬真くんは笑ってる。
「…?」
でも、なぜこれから…なんだろ?
「俺はお前がいるから幸せなんだ。
だから、俺…幸せもらってばかりだし…
なんていうか…
俺が幸せにして…これからもっと幸せになるんだろうなぁ~…って思った。」
なんか正直、照れ臭い。
しかも私…冬真くんに何もしてない。
もらってばかりって…
私ももらってばかりだよ。
でも冬真くんといられるなら
それでいい。
私はそのまま冬真くんの胸に寄りかかった。
冬真くんの心臓の音が聞こえてきた。


