私…今…幸せなのかな…
きっと私の幸せは、冬真くんといられることなんだろうなぁ…
初恋の人と付き合えるなんて…
思わなかった。
冬真くんの…初恋の人って…
誰だろう…?
なんか初恋とか気になるなぁ…
初恋って…淡くて…なんかキュンとするの…
だからその相手が気になっちゃうなぁ…
明日…きいてみよ…
私の恋は
彼が最初で彼が最後になると思う。
冬真くんと…離れる…
なんて、きっと無理だなぁ……
立ち直れないと思う…
大切な人だから……
大切な人を失う事は…
とても辛い。
一番、それを私がわかってる。
胸がズキッと痛む。
私は気を紛らわそうと
下におりる。
「あ、ねぇちゃん。」
聖はどうやら帰ってきたようだ。
「おかえり。」
聖はニコッと笑い
「ただいま。」
と、返してくれた。
やっぱり、家族っていいなぁ…
特に聖の笑顔は究極の癒しだ。
さっきの胸の痛みさえ忘れてしまう。
「そうだ!父さん、なんか出勤らしい!」
え…うそ…
「私、きいてない!」
「俺もだった。さっきメールきた。三日間はいないらしい。」
えーー…そんなぁ…
「まぁ、俺がいるから大丈夫だろっ。」
「そ、そうだね…」
聖はうんうん。と
「あ!それだったら、冬真先輩も泊める?!」
ほぇ……
「なんで冬真くんなのよっ!」
聖はニヤッと口角をあげる。
「それはそれでよくない?無理?」
私はいいとしても…
冬真くんが…
くるかなぁ…でも、家近いし
泊まる必要なくない…?
あぁ…もうっ!
「ねぇちゃん!先輩okだって!」
どうやら、私があれこれしてるうちに
聖が電話したようだ。
本当にくるんだ…
「……。」
私は黙ってしまう。
聖は首を傾げるだけだった。


