「舞先輩は俺のものっす!」
「ねぇちゃんは、誰にもわたさねぇーよ。冬真先輩以外に。」
「お前ら…舞から離れろ。」
私の右腕に絡んでくるのは
陽暮くん。
一方、絡んではこないが
私にベッタリくっついている聖。
最近、聖に陽暮くんの事を話したら
『あいつめぇーっ!!』
と、なりその日から一緒にいるようになった。
でも嬉しかった事があった。
聖がさっき言ったセリフの中に
冬真が入っていた事。
きっと、認めてくれたのだろう。
「はぁ…」
なんか色々、考えてたら
疲れちゃった…
そして冬真は私の後ろにいた。
あぁ…冬真ってまだ慣れないなぁ…
いいや!また冬真くんって言っちゃえっ!
「あ…しまった…俺、女子から呼ばれてたんだった。」
聖が急にそんな事を言う。
「へぇ~…彼女?」
私は茶化すように言う。
聖は顔を真っ赤にしながら


