始まりは昨日の夜ーーーーー…
ーープルルルル
私の家の電話がなる。
「今、手離せないから、舞でて~」
お父さんは洗い物をしながら言った。
「はぁ~い。」
私は電話をとる。
「もしもし。綾瀬です。」
『もしもし。舞ちゃん?』
ん…?
「はい、そうですよ。そちらは…?」
『やだぁー♪舞ちゃんの声、やっぱり可愛いー♪』
へ…?
話、ずれてない?
『あら、ごめんなさい。えっと、藤堂です。冬真の母ですよ。』
「あ!こんばんわ。それでどうしたんですか?」
どうやら電話してきたのは冬真くんのお母さんのようだ。
『実はお願いがあるの…あのね…』
ーーーーーーー…
ーーーーーー…
「はい。大丈夫です!じゃ、朝いきますね。」
私は電話を切る。
内容は…
冬真くんにお弁当を作る事。
なぜか頼まれた。
理由は…冬真くんはお弁当が飽きたらしい。
メニューは毎回変えるんだけど
味がもう飽きたらしくて…
『あの子ったら!本当ひどいわよね!』
なんて言われたもんだ。
だから私のお弁当なら
味は違うと思うから飽きないだろうし
冬真くんなら絶対食べるだろう!
と、冬真くんのお母さん。
それで私は了承して冬真くんの家で
お弁当を作った。


