極上-甘すぎ彼







「じゃ、私、下で待ってる…」






舞はベッドから立ち上がって

そう告げた。












「お……ぅ。」




俺は舞の後ろ姿を見つめる。












俺…なんか言わなきゃいけない事あるんじゃないのか……?






俺は行く舞の手を掴み、止める。


「俺…一つだけ言わなきゃいけない事がある…」






舞は振り向かずにコクリと頷いた。









「俺の…大切な人は舞だ。

だから、舞を俺だけのものにしたいと思ってる…」







そこまで言うと、俺は止まってしまう。










言わなきゃ…




ちゃんと伝えてるんだ…












「舞が…"大"好きだから

大切にしたいと思ってる…。

だけど俺は舞に触れないと…我慢できねぇんだよ。」






そこまで言うと俺は舞の手を離す。











舞は動かずその場で、立ち尽くしていた。









「舞…?おいっ!」





何度、呼んでも返事はこない。










はぁ…仕方ない…



















俺は舞の元まで行くと…







「早くしないと、また襲うぞ。」

舞の耳元で言う。








やがて舞は顔を真っ赤に染めていく。







「ぁっ…えっと…じゃ!先に下、行ってるねっ!」



そして扉をガチャッとしめ、行ってしまった。











くく…ヤバイわ…もうこの気持ち抑えられねーのな。







『愛してる』



そう言えば良かったかなぁ…

ま、まだまだ俺には合わないか…











そう思いながら俺は扉を見つめていた。