バカな俺で…ごめん……
もう舞から離れようとした時ーーーー…
ーーー…ガチャ
え……
「もう舞ちゃんに行かせたのに、なんでおり…て…ーーって…」
なぜこのタイミングで母さんは来るんだ…
俺と舞は固まったまま…
「あなた達…朝っぱらからなにしてるのよ…特に…冬真…?もう手を出そうとしてるの?」
冷ややかな目で俺を見る母さん。
俺は、ガバッとすぐ舞から離れる。
「ちげーよ。事故だ事故。俺が着替えようとしたら、足引っかかって舞を巻き込んだだけ。」
嘘をつく。
果たして、わかってくれるだろうか…?
母さんは俺から舞に視線をうつす。
「ふぅん、わかった。じゃ、二人とも早く下におりてきてね。」
わかってくれたか……
母さんはそう言って扉を閉めようとした。
だが…
「冬真…夜、おぼえときなさいっ」
そう言い残して、扉を閉めた。
…ふぅ…
母さんめ…。
それより…
俺は舞を見る。
舞は少しだけ目が赤くなっていた。
まぁ俺のせいだが……


