「大丈夫…」
私は正直、恐いというか
寂しかっただけ。
誰も隣にいなかったから。
でも今は冬真くんがいる。
だから大丈夫。
私の手はいつのまにか、冬真くんの背中に回っていた。
今は大丈夫……
一人じゃない……
私は上を向き、冬真くんを見る。
「泣きそうな顔すんなよ。」
ヘラッと冬真くんは苦笑い。
私も笑ってしまう。
それから少し見つめ合う。
このなんともいえない微妙な時間が
私の心臓を高鳴らせる。
自然に顔が近くなる。
お互い少し髪と鼻が触れて…
それからキスをした。
でも、ただの触れるだけのキス。
これだけでも私の胸を満たす。
魔法のキスみたいに…
さっきの不安さえ、忘れてしまうんだ。
どうやらキスが魔法じゃないみたい。
きっと、私にとって魔法は
冬真くんがいる事なんだーーーーー…


