「なんでですかぁー」
頬を膨らませながらぶーぶー言う。
なんか可愛い生き物に見える。
私服…じゃない。まだ制服なんだ。
私も制服か。
でもなぜかいつもと違う木茂火くん。
いつもはきっちりしてて爽やかなんだけど…
今日は可愛くみえて、
シャツのボタン二つくらいはずしてるから鎖骨が見えて…
色っぽく見えるーーーー…
「先輩!この通り!」
目の前で手を合わせてお願いをされる。
「ん~…私は問題によるよ?」
いきなり顔をあげて
にぱぁぁーっと眩しいくらいの笑顔を私に向けた。
こんな笑顔みたことないなぁ…
冬真くんこんな笑顔になるかなぁ?
想像できないや…の前に頭の中は冬真くんばっかりだなぁ
私は笑ってしまう。
「…?」
木茂火くんは不思議そうに見つめる。


