ーー「「おじゃまします。」」
鈴と一瞬に入る。
「はいはい、二人ともリラックス~」
沙楽がスリッパを用意しながら
言ってくれた。
「うん、ありがと。」
そして、私達は沙楽の部屋に案内され
ガチャっと扉を沙楽が開ける。
「あ、ちなみに隣の部屋さ陽暮いるから。」
そう言って部屋から出て行ってしまった。
陽暮くんいるんだ。
そうだよね。家族だもんね、当たり前だ。
「なんか準備いいね。」
鈴は苦笑する。
「テーブルもクッションも三つあるね。」
私も苦笑してしまう。
それから沙楽はお茶とお菓子を用意してくれた。
なんの他愛ない話をして
完全にリラックスモード。
「あ、私お手洗いいってくる。」
「お手洗いって…どっかのお嬢様かな?」
からかってくる鈴。
「もーっっ」
「あ、お手洗いなら階段おりてすぐ右曲がればあるよ。」
沙楽はフォローすることなく
お手洗いの場所だけ教えてくれた。


