俺はいつのまにか静かになった教室で
そう決めたから。
俺は傾く夕暮れを眺めながら
ゆっくり家へ足を進める。
ーーーーーーー……
ーーーーー……
俺は濡れた髪の頭の上にタオルをかぶせながら、部屋に戻る。
「さっぱりぃ~」
部屋の扉を開けようとした時…
ー…ガチャ
俺の部屋の隣から音がする。
それは扉の開く音…
「陽暮、顔キモいよ。」
「はぁ?!いきなり?!」
俺に話しかけてきたのは
沙楽(さら)。
沙楽ねぇちゃん。
一つ年上なだけ。
ん~…顔は可愛いと思うんだけどなぁ…
性格わりぃーよ。俺より。
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