ぅ~む…わからぬ…
まぁ、いいか。
私は部屋から出て
リビングに向かう。
…私はリビングに入る。
そこにはソファに座ってテレビをみている冬真くんがいた。
いつも通りに戻っている。
私もいつも通りになろうと
ソファに腰掛ける。
「なぁ…」
テレビから視線ははずさないが、
私に言っているのだろう。
「うん?」
私は返事する。
「舞って元カレとかそーいうのいる?」
はぇ……
私は首を横にブンブンと振る。
「いないっいないっ!まさか!」
冬真くんはテレビから私に視線を移す。
優しく微笑んで
「そっか。俺と同じか。」
「え…冬真くんも?」
なぜか、怪訝な顔をする冬真くん。
「何?前にたくさんいるとでも言いたいの?」
私は一瞬びっくりするが
次は手を横にブンブン振る。
「違う!…あの…だから…」
「だから?」
私をみつめてくる。
「初カノが私でよかったのかなぁ~?って…」
冬真くんはなぜか、笑う。
「なんで、笑うのッ!」
せっかく言ったのに…
「いや、いいんだよ。舞が好きなんだもん。」
なんとなく恥ずかしいセリフをさらりと言った。
「ぅ、ぅん…」
「逆に舞もいいの?俺が初カレで?」


