「でも、海泳いだら中は暖かいよ。」 冬真くんはぶっきらぼうに言う。 「へぇ~…じゃ、今度一緒に行こっ!」 私が言う。 「あぁ。夏休みにな。」 二人で約束をした。 それからは、一緒に足だけ波にいれながら 何もしなく手を繋いで歩いた。 何もしなくても、冬真くんがいれば 私にはもう何もいらないから。 私達は歩き疲れ 砂浜の方へ行き、座った。 「あんま、人いないねぇ…」 「だな…」 そして、風がふいてきた。 結構強かったため、砂が私達めがけて 飛んでくる。