「わぁぁー!!ついたぁー!!」
私は走り出そうとする。
が……
ぐいっ…
…?!
そうだった…冬真くんとまだ手繋いでたんだ。
冬真くんはいかにも、黒そうなオーラをだす。
「一瞬…忘れてたろ?」
「そんな滅相もないっ」
早口で言う私。
「俺より海か…」
そんな事をボソッと言いながら
手を離された。
…わぁ…機嫌…悪くなっちゃったかな?
「ほら、いくぞっ」
「…!!、うんっ!」
冬真くんはどうやら不機嫌じゃなかった。
それから
私達は海に向かう。
目の前には砂浜。
私はサンダルだったので、歩きにくいためサンダルを手で持つ事に。
隣の冬真くんもサンダルだったので
手でもっている。
私は砂に足を踏み入れる。
さぁぁ…と結構足が深く入る。
柔らかくて冷たくて丁度よかった。
私は歩く。
冬真くんは、私の後ろからついてきてるみたい。
「あんま、はしゃぐなよ。」
いつのまにか、隣にきていた、
「大丈夫だって。」
足は砂に引っかかりそうになっているが…


