ーーー……『もしね…なんかあったら、言うんだよ?』
鈴は言ってくれた。
でも…今は助けてくれる人はいない。
私は唇をぐっと噛む。
「ほらほら、それぐらいにしてあげなさいよ。」
…
私は気づかなかった。
後ろに先輩がいたことなんて。
「はじめまして。」
ニコニコしながら、私に言う。
何、この人……
誰かに…似てる…
思い出したくもない記憶がよみがえる。
「私は別に冬真?とか、関係ないけど…ここにいるのはね…あんたに興味があるからなの、ね?わかってくれる?霜下さん?」
…?!
しも……し、た…
私の心臓は、ドクンドクンと脈を不気味にうつ。
…この人はなんなの……?
「先輩、私イライラおさまらないんですけど。」
1人の女子が言う。
「いいんじゃない。一回ぐらいなら。」
…は??
何、言ってんの……


