冬真 side
ーーーーー…
ーーー…
「疲れた。」
俺は鉛筆をテーブルへ放り投げ
床にゴロンと寝る。
「ほらぁ…テスト二日後だよ?」
舞は勉強する手をやめ
俺の方にきて、見下げる。
なーんか…
勉強する気になれないんだよな……
舞を見つめる。
舞は日に日に可愛くなっていく…
が、俺は変わらない。
…あれから、距離は縮まって……
俺は舞の手をつかみ、俺の方へ寄せた。
「と、とうまくん…?!」
焦っている様子だが、
離れる様子はない。
「……あー…そーいや、渡すもんあったんだった。」
俺は急に思い出し、舞を離す。
俺は立ち上がり、机の引き出しをあさる。