「と、冬真くん?!」
冬真くんは飽きれたようで
「俺の家、ウロウロしてるけど、不審者?」
私は首を横にふる。
……でも…
「やっぱり?!」
ここ、冬真くんの家だったんだ。
今更、思うと恥ずかしくなってきたなぁ…
うぅ…泣きそう…
私は、立ち去ろう…
が…
「待てよ。」
誰かに手を掴まれる。
「冬真くん…?」
でも、冬真くんは
みるみるうちに赤くなっていく。
パッと私の手を離して
「い、いや…ぁ、あの…っ…」
焦っているみたい。
「?」私が冬真くんの言葉を待っていると……
「な、なんで。さっき…あんな顔した?」
と、いう冬真くん。
あんな顔…ぁ……冬真くん…
やっぱり優しいのかな…?
話しても…大丈夫かな…
「ぅんとね…なんでもないの…」
やっぱり、やめよ。
冬真くんには関係ないし。