冬真 side
授業が終わると俺は
俺と舞のカバンをもち
舞の腕をひっぱり、空き教室へ歩く。
周りは、キャーキャー騒いでいるが
気にしない。
ーー…ガラッ
やっとの事、空き教室につく。
「と、とうま…くん?」
後ろから俺を呼ぶ舞。
ゆっくり、腕を離す。
舞の方を向く。
「…。」
黙る俺に?になる舞。
いや…連れてきたのはどんな理由だっけ?
さっきの舞が可愛いから
つい、連れてきたくなって
二人になりたいなぁ…
みたいな事
思ってたんだよな……
あぁ…最近、自分が制御できない。
勝手に体は動くし口は動くし……
……でも、一つだけわかることは…
舞と一緒にいたい。
それだけ……
俺は目の前で目をパチクリさせている舞を抱きしめた。


