何より今は顔がとんでもない事になってる…
つねに、冬真くんの前では笑顔でいたかった。
今の顔はブサイクだぁ…
そう思った。
「舞ッ…!」
私は、名前で呼ばれた事にびっくりして、思わず上を向いてしまった。
でも、光が逆光して冬真くんの顔がみえない。
まぁ見えなくたって、冬真くんなんだよね?
「…とう、…まくん…?」
途切れ途切れで私は呼んでみる。
「そうだよ?」
冬真くんは私と同じ目線にしゃがみ込む。
…!
ニッコリ笑う。
あのえくぼがでる。
やっぱり……?
あの小さい男の子は冬真くんなの…?
「なぁ…綾瀬…」
……。
「…ま、…ぃでい、い…」
私はそう告げる。
「なぁ…ま、ま、舞…」
あぁ…やっぱりあの子に似てる…
「…?」
私は思わず、冬真くんの頬に手を添える。


