私達は教室に入る。
「あ、あれ?鈴?」
私の席に鈴が座っていた。
そして、鈴は席をガタッと立ち
私の手首を掴み、教室を出て
さらっていく。
冬真くんは、それをポーッと見ていた。
ーーー…屋上
鈴はそこにつくと…
「何?ついに彼氏になったの?」
鈴が言う。
かぁぁーっとまた体が熱くなる。
「いや、あの…は、はい。…つ…っきあいましたっ…」
「…おめでとう……」
ぎゅっと私を抱きしめる鈴。
なぜか、優しくて暖かくて…
安心した。
「ぁ、ありがとうっ」
でもその後は、恐ろしかった…
鈴は
『どういう感じだったの?!』
私は恥ずかしかったから、鈴には
内緒。と伝えた。
それから、授業は
私は浮かれていた。
ずっと、ボーッとして…
隣にいる冬真くんをほったらかし
昨日の事を思い出して見る。
ーーーー…
夜。
私は出かけるため、薄く淡いピンクのパーカーを着て
静かに家を出る。
向かっている場所はーーーー…


