極上-甘すぎ彼




「ねぇちゃん、本当に先輩が彼氏なの?」



急に私に質問を投げかけてきた聖。









私は冬真くんから、離れ

聖の方を向く。











「ぅ、ぅん…冬真くんは私の彼氏です…」






聖は黙っていたが…



ふっ…と笑い









「母さん、喜ぶね。幸せになれよ。」






そう言って私の頭をポンポンとして




先に行ってしまった。













お母さん…喜ぶのかな……?








「ほら、そろそろ行くぞ。」

冬真くんは私に手を差し出す。









ーーー…その手をとっていいのだろうか。









私は差し伸ばされた手を



ゆっくり…ゆっくりと、とった。

すごく冬真くんの手は暖かくて


大きかった。







それから、少し歩いて……



『これ以上は見られたら危ないから。』





そう言って離された。





急にさみしくなって。





暖かさがなくて、何か足りないなぁ…と思ってしまった。









でも、冬真くんが隣にいるから


そんな事、どうでもいいんだ。













冬真くんが隣にさえいれば、大丈夫。
















初めての恋があなたでよかった。




初恋は小さい男の子に。

その男の子はあなたで……


夜に私はあなたがあの男の子だと確信した。

もうあの笑顔でね……











運命みたいだ……。













恋をしてよかった。











甘い甘い私の初恋。















これからは、あなたにたくさん

甘い愛をあげて




あなたにも愛をもらいたいな…。