舞 side
ーーー…
「う~……ん」
私は目をゆっくりあけ上半身だけ
起き上がる。
まったく、寝れなかったのは
なぜだろう……
私は昨日の事を思い出す。
かぁぁーーーっと熱くなる体。
えとっ…その、冬真くんが私の事
好き。って言ってくれたんだっけ…っ?
ぁ…ちがう…私が言ったのかッ!!
「はぅ~~…///」
もう頭が回らない。
ど、どうしよっ…朝会ったら
絶対緊張しすぎて固まっちゃうって……
それから、私は体をポカポカさせながら
支度をする。
朝はお父さんはいなかった。
聖がそこにいた。
「はよっ」
ニコニコする聖。
「おはよぅ…」
私はできている朝食を食べようとする。
聖が作ったやつは美味しいに違いない。
昨日はずっと聖がそばにいてくれた。
今日はお礼しないとッ
「聖!!」
ん?と聖。
「昨日はありがとうねっ!」
私が元気良く言う。
聖は目を丸くしていたが
やがて微笑む。
「おぅ!!」
ーーー…そして、私達は家を出た。
でも、忘れてはならない事があった。