…綾瀬はどんどん足を進める。
綾瀬が入っていった場所はーーー…
公園。
しかも、前、俺がつれてきた公園だ。
俺は木の影に隠れて、綾瀬をみる。
公園は誰もいない。
綾瀬だけ。
そして、綾瀬は座り込んでしまった。
まるで自分の世界に入っていったかのように……
そして、顔を腕に埋めて……
…??
綾瀬はそれで肩を震わせていた。
ーーー…俺は足を動かす。
「綾瀬…」
俺は綾瀬の前に立つ。
「……。」
気づいてるのか…?
俺が呼んでも気づかなかった。
「なぁ、綾瀬…?」
「……。」
肩がピクンと動いた。
絶対気づいてるよな……
なんとなく、イラついて悲しくなる。


