「今日ね、綾瀬さんちのお母さんの命日なのよ。」 …え…… 「五月の二十日…五時二十分。今ちょうど亡くなったのね。」 時計をみると、五時二十分にかかろうとしていた。 …ドクッ 俺の心臓がなる。 今、綾瀬が苦しんでいるのかもしれないと思ったから。 だから用事がある。って言ったのか… 無言な俺に母さんは……… 「後で、あいにいってきなさい。あ、でも、十二時すぎたらね。」 微笑みながら言う。 「…」 俺は母さんに返事をしないまま 部屋へといった。