「そっかぁー!いい子をお嫁にもらうのねー!!」
母さんは一人で大はしゃぎ。
の前に…お嫁に…って…
まだ告ってない。
「……」
父さんは黙った。
多分、母さんに俺の事は任したのだろう。
「んー…あの子はいい子だものね。しかもピュアよ、ピュア!!とうまの事わかってくれる子かもっ」
母さんは目をキラキラさせながら言う。
「俺、告らない。」
母さんはピキーンと固まる。
「多分伝える気はない。」
俺はそう言う。
「なんで?とうまがそんな事してたら
他の子にとられるかもよ?
多分あの子モテる子だから…
他に頑張ってるひといるかもね…」
俺の心臓はドクッ…と脈を打つ。
「あなたが頑張らなきゃいけないのに…」
この一言で俺の"何か"が動き出す。


