「あれ?!とうまどうしちゃったの?」
いや普通なら皆この反応だから
気にする事ないのに……
まぁ俺の家族だったらそれは
大変な事なのか…
「別に。普通に感想言っただけ。」
あわわわ。と母さん。
大げさすぎる。
「そういえば、最近、とうまニヤつけて帰ってくるのよね…」
あぁ~と何かを思い出す母さん。
父さんは食べる手をとめ、俺を見つめる。
てか、俺ニヤついてた…??
「いや表情が優しくなったのかしらね?」
母さんは微笑みながら言う。
まるで見透かされているようで…
………
沈黙が続く。
それを破るのは…
「好きな人…できたんだろ??」
意外にも父さんはだった。
え…ば、ばれてる??
母さんは
ニコニコしていて…
「あぁ、まぁ…できた。」
母さんはまだニコニコしていて……
父さんは…
「誰なんだ…?」
いや言うわけ…
「言わないとお掃除やってもらっちゃお♪」
母さんもう小悪魔スイッチはいってます。
「えっと……綾瀬…俺たちの家の前の…」
小さい声で言う。
二人は固まる。
「綾瀬さんの子…?」
……
俺はゆっくり頷く。


