この日から俺は自分の気持ちを
コントロールできなくなってた。
「おぼえてる?俺が『もうきょうだいじゃなくなるかもしれない』ってやつ?」
舞は静かにコクリと頷く。
「…大切な話…舞に聞いてほしいから」
今から言うのが俺の気持ち。
「昔から家族と思って過ごしてきたつもりだけど……俺はある感情をいだくようになった。」
俺はちゃんと伝わるように舞の目を見つめて言う。
「それは、舞の事を女として意識するようになった。」
そう。あの日からな…
舞の全部が欲しくなった。
「俺…いつか絶対に伝えようと思ってた
っ、」
…心の準備はもう、できている。
「聖…?」
次は舞が俺をみつめる。
すぅー…と息を吸い込み…
ーーー…この瞬間俺は時が止まったみたいだ。


