俺はさっきねぇちゃんがみていた場所をみてみる。
ーー…なんだ、あの軍団。
真ん中にいたのは……
先輩かよ……
「なんなんだよ…ったく…」
俺はお人好しにも程がある。
ねぇちゃんの手首をつかみ、
強引に連れて行く。
告白する前になぜこんな行動するんだろうか。
「ちょ?!聖?!」
ねぇちゃんは驚いているが
そんなん無視。
女子の軍団の横を通ろうとする。
「あー今日も一緒に隣でねよーなっ!まーい!♪」
俺は大声でわざとっぽく、言う。
もちろんそこのやつは俺に目がいく。
その1人、先輩なんか固まってやがる。
「ちょ!聖…何言って…「今日も一緒に抱きつきながら寝よーな♪」
くく…なんか、おもしれー
俺は最後に先輩をチラッと見て
ねぇちゃんの手を掴みながら学校へ急いだ。
はぁー…なんだこの罪悪感。
やらなきゃよかった。……


