…もしかしたら今、泣いてるかもしれない。
俺はそのまま部屋に入る。
そして、舞の寝ているベッドにそのまま体を沈めた。
舞の香りがして、いい匂い。
優しくて甘い匂いがする。
安心できる。
そして、ゆっくりと暗闇の方に俺は落ちていった。
ーー……
あれから何時間経ったか…
背中はなぜか、暖かく…
「ん……」
俺が動くと"何か"が反応した。
俺はそっちの方を向き、その"何か"を確かめる。
ゆっくりと目を開けると……
「舞……?」
なぜか、俺の隣ですぅー…と寝ている舞がいた。
まてまて…落ち着け俺。
さすがにね?俺、男…ですよ?
女と男ですよ?
でも、耐えるのが俺で……
『愛しい』
そう思ったら負けだぁー!
まてよ…やられる前にやれ?って
言ったっけ?
じゃあ、あれだ!
やっちゃう前にやろう!
で、いいかな?
結局は耐えられない俺。
壊れ物を扱うかのように
小さくて細い舞を抱きしめる。
あぁ…もう…だめだ…
結局は男は狼になるんだから。


