私…そんな人いない……






頭の中で考えてみる。



思い浮かばなかったけど…


なぜか、ドキドキする。





『チクチクするのは、恋を始める人。ドキドキするのは、恋をしている人』


不覚にも思い出す。



私…誰かに恋してるんだ。


やっと分かった…恋が……


こんなにも愛しく感じることはなかったけど…

誰か分からないけど…








好き。


好きが溢れてきた。




「まい…?」

私は聖の声に我にかえった。


「ゴメンね…?じゃ、帰ろっか。」


聖は
「おぅ。」

と、応え






二人で帰り道を帰っていった。