聖は息をすぅー…と吸い込み
「俺は舞が好きだ。」
もう、揺るがない瞳で私を見つめる。
…スキ…?
え……
私は頭が働かなくポカーンとしてしまう。
前、伝えようとしてたのは
この事だったの?
…え…どうしよ…
ごめんなさい。って言ったら…
聖…離れていっちゃうんじゃ…
でも、私は聖がスキ…家族として…
男として意識はするけど…
何かが違う。
私が応えに迷っていると…
「返事はいい。いつでも、待ってる。でも避けたりとかすんなよ?あくまでも、普通に接してくれ。」
ニッコリと笑う聖。
でも、その笑顔は前の笑顔とは違う。
辛そう…


