聖は私から前の冬真くんのほうを
見る。
「なんなんだよ…ったく…」
聖はそんな意味不明な事を言いながら
私の手をつかむ。
「ちょ?!聖?!」
私はびっくりしながら、聖にひっぱられる。
冬真くんの人だかりの横を通ろうとする。
「あー今日も一緒に隣でねよーなっ!まーい!♪」
聖が不覚にも大声で言うもんだから
皆は聖に目がいく。
その…1人…
冬真くんなんて、目を見開いて
固まっていた。
「ちょ!聖…何言って…「今日も一緒に抱きつきながら寝よーな♪」
まるでもう自慢なんですかね?
周りからみたらもう、これは
『バカップル』だよね…
あー変に勘違いされちゃうじゃん…
聖は、何かをチラッと見て
私の手を掴みながら学校へ急いだ。


