…じゃなくて!
「聖ーーっ!!いいかげんおきなさぁぁーいっ!」
私は聖の耳の近くで言う。
「ふわっ?!」
聖はやっと起きた。
「もう…なんだょー」
聖は目をこすりながら言う。
「だって…早くどいてもらわないと…」
もう、辛いよこの格好…
「?!…わぁ…わりぃー…」
聖はそんな事言うが一方に離そうとしない。
「聖さぁーーん?」
私は聖に言う。
「ちょっと待って…あと少しだけ…」
私をぎゅっと抱きしめる。
「でも、学校……」
聖はさらにぎゅっと強く抱きしめる。
「ひ、聖?」
聖は私の全身を包むようにして
抱きしめる。
「…ま…ぃ…もうどこにもいくなよ…」
?!
聖がいきなり言うもんだから、私はびっくりする。
「…聖…?…大丈夫。私は聖のとこにいるよ?」
なぜか聖が寂しそうに言うので
私は聖に優しく言う。
「ねぇちゃん…」
私の心臓ははねる。
「学校…行こっか。」
私から離れる聖。
はぁ…苦しかったぁ…
私達はお互い準備して
家を出た。


