「お前なんか、消えればいい」

幼い頃から言われてきたセリフ。
母親、クラスメイト…。ほんとにあたしは誰からも必要とされず、ゴミのような存在で…。

あたしの名前は春宮アンナ。東高校2年。
学校にはあまり行っていない。楽しくないし、友達もいないから。
周りからみたら不良。髪は金髪のロング。タバコも吸ってる。のくせにぜんそくもち。
生きてる意味が分からなくて、気をまぎらわすために悪いことをする…。

あたしの家は、あたしが10歳の時に離婚。母に引き取られたが、家事は全てあたしの仕事。母親は、仕事場で嫌なことがあったらすぐ、あたしに暴力を振るう。
あげくの果てに、あたしが12歳の時、6歳年下の男と再婚。母は、17であたしを産んでいて、まだ若い。

あたしのことが邪魔で仕方ないらしい。

その上、男は母が居ない所で、あたしにも手を出してくる。

こんな家、帰りたくない。