校門を通るときいつもと違う雰囲気になっていた。


悲鳴なんて聞こえなくて静まり返っていた。


校門を通りすぎればみんながあたしの方を昨日みたいに睨む人や、あたしを見てヒソヒソと喋っている人がいた。



何があったかなんてわからない。

すると夏菜と悠が玄関の方から走ってきた。




ま真希っ!

あ、あのね、い、今藍 くんが…」

アタフタとして喋り出した。だけど途切れが悪くて何をいってるか分からない。


「落ち着いて。青柳がなにしたの?」


「さ、さっき、いつもみたいに女子が藍くんのとこに駆け寄ったら藍くんが、「『柏原真希が気になってるから離れろ。』って言ったんだ。」



「青柳藍!」

夏菜の言葉を遮ってきたのはなんと青柳藍だった。